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さとう衣料店のブログです。

ほろ苦い、実は満足な荷開け。

オツトメ時代の頃。
良き時代を生きたであろう、
しかし“もう現役ではないでしょ”な人が上司だった。
いささかの不条理を感じつつ、
それでも彼を嫌いになったことは、一度もない。
私がいちばん憎んだのは、
“本部”という場所からやってくる3、40歳代の人間の「迎合な姿勢」。
ちなみにごま摺り団子は最高に好きだ。

なんとも情けない自分の環境に涙しつつも、
ジャズかなんかのカセットを入れる。
「このバラッドが良いと感じるだけでも、私の人生まあ良いか」。
友人に15万円で売ってもらったシビックで家に帰る。
あれから10年。
本部人間と同じぐらいの年齢になった私は、どんな顔をしているか。

35歳目前。
服屋なのに、本州最東端ということぐらいしかウリが無い?
冗談ともつかない。
なんだか、とほほだ。
佐川のイトーちゃんが、日曜日にもかかわらずやってきた。
ジャンゴアトゥールの白いシャツ。
検品後すぐに思った。
「こんな素敵なシャツが取り扱えるし、着られるのなら、まあいいや。」
あの頃のガサガサなジャズが流れる車内を思い出した。

お・す・す・めですよ~!