3月3日は、ジムさんの“タヅビ”、つまり亡くなった日でした。

兄の知り合いで、私もお世話になったイギリスのおじいさん。
たったひと晩、つたない英語で話しただけ。
その後文通でお互いに心を通わせたものの、
ついに再会は果たせずじまいでした。

「私はギネスビールが好きです」と手紙に書いたら、
これでビールを買いなさいと、日本の千円札を送ってくれたジムさんに、
いつもは買わないような、値段の高めのビールを供える。
（ああ、これがいわゆるちょっとの贅沢なのね）
夜のコンビニで買った、
妻曰く「これも食べさせてみたくない？」というお菓子もならべて、、、。
気分をだすようにと電気を消して、妻と手をあわせて拝む。
ジムさん、なんとかがんばっていますよ。

さあ、今度は我々の結婚記念日のお祝いをしよう。
といっても、夕飯にご近所さんにもらった鱈をフライにして食べたので、
ビールを飲むだけ。
ジムさんのお墓参りにいく旅の計画だけが、ごちそう。（←さみしい）

携帯の2カ国時刻の表示は、日本とロンドンに設定してある。
今、カーライルは午前9時過ぎ。
彼はどこを旅しているのだろうか。