神戸へ。さとう珈琲豆直売のコーヒーを求める旅。
神戸に行ってきました。
コーヒーの生豆の業者さんを訪問するため、朝早く起きて、花巻空港から伊丹空港へ。
初めての神戸、はたしてどんな街なのでしょうか。
腹が減っては、業者さんから説明をうけているときに、腹が鳴る。
これでは、業者さんに不要な気を遣わせることになり、失礼であろう。
ということで、南京町にて、焼小龍包なるものを食べました。
味のある建物や、近くに海を感じる港町らしさに、早い時間の起床の疲れが少し和らいで、いざ業者さんへ。
生豆の業者さんへ。
経験が無い私達だからこそ、「もっとこうしたら美味しくなるのでは」というものに対して、慎重になっている時間はあるのだろうか、いや無い。(反語を活用)
今すぐ行くしかない、ということで神戸に飛びました。
全く実績のないままに、マンションの一室にあるアパレルブランドの扉をたたいた若い頃の記憶がよみがえり、汗ばみを感じながらショールームにお邪魔すると、社長さんやスタッフのみなさんが笑顔で迎えてくれました。
小売り稼業のはしくれとして、業者さん選びは大切な作業であることは肝に銘じてきたつもりですが、神戸に行くべきとの、内なるお告げ(?)が正しいものであったと、すぐに直感しました。
着いてすぐにいただいたコーヒー、これが、とにかく、最高に、うまい!
さらには、午前中に淹れたという試飲用のコーヒーが、冷めているのに、うますぎる!
焙煎の先生が、「これ間違った焙煎の例です」と宮古まで持参してくれた、不出来なはずのサンプルの美味しさに感銘を受けた、あの記憶がよみがえりました。
生産者の手から日本まで大切に届けられる生豆のことから、焙煎機、抽出機具、コーヒーの商材など、いろいろお話をお聞きしました。
コーヒーの焙煎と運営について、これからが勝負。
あらためて真剣に打ち込んでみようと、妻と顔を見合わせていたら、「そろそろ…」と社長さん。
誠に不本意ながら、不要な気を遣わせてしまいました(うそ涙)。
案内いただいたお店は、入店して女性のご主人と目が合った瞬間に、心のなかでガッツポーズをしてしまった、それはもう素晴らしい、お好み焼屋さん。
薪で焼くというお店でいただいたのは、明石のタコに、独特な麺による焼きそば、そばめしにお好み焼き。
生産国の農園めぐりの旅話や、心地よい関西弁での笑い声に、こちらの業者さんのことが、すでにおよそ8割ほど理解できたような気がしました。
夜の神戸の街へ。
ホテルのある旧居留地まで、歩いて移動。
階段にラップに包まれたおにぎりが置いてあるような(笑)高架下の雑多な通りから、ファッションの路面店が並ぶおしゃれな街並みに、はしゃぎすぎた夜。
いささか飲みすぎました。
神戸の朝。
ここ神戸の街で、コーヒーなる飲料がいかに愛されているものかリサーチ。
いい雰囲気のお店に、蝶ネクタイにしわの無いシャツ姿の素敵なマスター。
モーニングを注文、カップにコーヒーの汁垂れ跡は、このような喫茶店あるあるか。
コーヒーって美味しい!
生田神社へ。
コーヒーが売れますようにとか、服が売れますようにとか、そんな俗な願いなど一切せず(うそつけ)、ただ心穏やかに「世界平和」を願い祈りました。
ご利益は同じです、との巫女さんの言葉を信じて、姪っ子の高校受験の合格祈願のために、一番安いお守りを購入しました。
ここ神戸の街で、ラーメンなる食物がどのように愛されているものか、ついでにリサーチ。
麺の美味しさと、シャキシャキしたもやし、チャーシューはモモの薄め。
昔こんなラーメン荻窪で食べたなー
面白い建物があります。
市街地から通りの向こうに山が見える神戸、素敵でした。
ポートアイランドにある、先生のお店へ。
橋を渡って大きい道路を車で進むと、巨大な団地群を背にした通りにお店はありました。
ここかー!
スタッフが別件不在で、まさかのワンオペです、と笑う先生。
なんと
焙煎しながら、接客して、試飲用コーヒーを準備しながら、私たちの分のコーヒーも淹れてくれました。
こんにちは!と元気のいい先生の声に吸い寄せられるように来店するのは、MHLのトートバックを下げた女性や、工事現場からやってきたような男性、そしてお得意らしい方まで。
ひっきりなしに来店されるお客さんを見送ったら、卸し用だという焙煎豆を、釜から出して袋に詰める。
もんもんと焙煎機に向かう数か月を過ごしてきた私達には、とても信じられない光景、コーヒービジネスの最前線を見た気がいたしました。
いろんなプロジェクトや、焙煎レクチャー等の海外出張など、とても忙しそうな先生。
私より若いので心配はないと思いますが、お元気でご活躍ください。
そして、またいつか神戸へ
生豆業者さんのショールームと、焙煎の先生のお店への訪問の旅で、大切なことをしっかりと吸収してきました。
コーヒーという素晴らしい嗜好品を取り扱えるチャンスをいただいた以上、運営から商いへの学びには、これまでの服屋もそうであるように、とことん貪欲にいきます。
気軽に美味しいコーヒーを楽しんでいただけるように、清潔第一で、しっかりと営業いたします。