400億円に守られる岩手県宮古市のさとう衣料店です。
昨日のニュースより
「東日本大震災後、県が津波対策として、宮古市の閉伊川の河口に総事業費400億円をかけて建設をすすめている水門は、岩盤にくいを打ち込む工事に時間がかかるなどし、来年度中の予定だった完成時期が6年遅れ、令和8年度にずれ込む見通しとなった。」
賛否両論あるかと思いますが、さとう衣料店を守るための大切な水門工事に、このような莫大な費用と時間をかけていただけること、岩手県民のみなさま、国民のみなさま、心より感謝申し上げます。
当初の契約金額は約70億円だったそうですが、290億円経由の、400億円!
まるで私めの歯に、「ハリー・ウィンストン×宮古市歯科医師会」による、ダイヤモンド輝く高級差し歯を施術するような、壮大かつ荘厳であり、体内のバランス感覚が歪むような話に聞こえてきますが、しょうがないのです。
何しろ、さとう衣料店を守るための大切な水門工事なのですから。
某アクセサリーブランドの店舗のように、コンクリートの壁にシルバーのエンブレムをつけていただくための予算も、金額見積のオーバーの要因かと思います。
6年ぐらいの計算間違いなんて、あり得ることでしょう、人間だもの。
楡周平さん曰く、「民間は採算性を判断して撤退はありえるが、公共事業はいくら赤字になってもやめないものだ」とのことですが、強い意志をもって、完成まで邁進して欲しいと思います。
見事完成の暁には、NHKのプロフェッショナル仕事の流儀で特集を組まれることでしょう。
6年、のびた
ポーン(効果音)
プロフェッショナルとは、
プロフェッショナルとは、予算や工期など誰もが有するであろう一般常識的通念などに惑わされることなく、ただ愚直に仕事に邁進すること…。
東日本大震災の津波では、河口付近に位置する宮古市内に、波は流入したものの、自然本来の許容力と申しましょうか、閉伊川の上流の周辺地域は浸水を免れているいっぽうで、水門がある地域では、水門にぶつかりまわりにあふれた津波が、人々の命や財産を襲った悲しくも痛ましい事実があります。
もっとも、私なぞが心配しなくとも、最新の水門ですので、襲来した津波のエネルギーは、そのまま沖合まで跳ね返すような技術があるのでしょう。
これで弊店には、1ccの海水も流入しないことでしょう。
だって、400億円なんですよ、ハリー・ウィンストンなんですよ。
400億円あったら、この国の未来そのものである「子供たちの将来」へいくら投資できたのだろうか、だなんて下世話な計算をするのはやめましょう。
素晴らしいおしゃれ衣料店である、さとう衣料店を守る水門工事に期待しながら、コーヒー焙煎が6年続けられるように頑張ります。