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さとう衣料店のブログです。

津波とともに暮らす心理についての私的考察2021。

 

昨日の地震と宮城県沿岸部への津波警報の発令には、肝を冷やしました。

現在でも影響が残っている箇所があるようですので、常に警戒をしてまいりたいと思います。

 

弊店では、大きい揺れが発生しましたら、5分で退出できるように日頃から準備しております。

(大津波警報が発令されましたら欲しい商品を差し上げますので、10秒で決めてお帰りください)

 

津波はいつ来るかわからないと言われておりますが、ここ最近特に顕著に感じる備えや避難への懸念による心理的負担は、沿岸部にて暮らす人々にストレスを与え続けているのではないでしょうか。

私も昨日はなかなか寝られなかったので、これまで想定していた「津波後プラン」に、新たに書き加えながら、津波により、建物が残った場合と建物が流出した場合について考えてみました。

 

 

 

レベル1

建物が残った場合

そろそろリニューアルしたいなと思っている箇所がありますので、衣料品売り場のとコーヒー販売の充実化を図りながら、什器も含めつつ、この時とばかりに改修をお願いしようと思います。

レベル2

建物が流出した場合

服とコーヒーの販売について新たなチャレンジを強いられることになると思いますが、デザインやプランはいくつかありますので、やさしい金融機関様の協力をいただきながら(各金融機関のご担当様今からでもお話聞いてください、半沢タイプの方を所望)、できるだけ安く建設して、再スタートを切りたいと思っております。

 

どちらの場合にも共通するのは、商品は定価販売できるような価値は無くなりますので、100万円ごとのお買い上げで1~2品進呈のサービスは継続してまいりますし、焙煎機やミルなどの機械ものは、一旦海水に浸かると使用不可となると思いますので、どさくさに紛れて5キロの焙煎機に買い替えようかと思っております。(考えれば考えるほど涙がでます)

恒例の(恒例では困る)、業界を震撼させた「津波加工セール」を終えたら、知り合いのお店からコーヒー豆を送ってもらう手配は済んでおりますので、コーヒーの無料提供にて人々の心を身体をあたためることしかできません、などと語りながらマスコミの取材を待ち、山の温泉宿に逗留して店の改修工事完了の電話を待ちたいと思います。

 

備えあれども憂いは消えず、しかしながら温泉の湯けむりに思いを馳せていたら、すぐ寝ることができました。

なんて冗談言ってますが、すべてはお客様とお客様の元気な笑顔があってのプランです。

みなさま、すぐに避難してください。

 

 

 

とにかく、緊急地震速報の音が恐ろしい。

せめて好きな歌手の曲に設定できるようにして欲しいと思います。

津波災害経験者としては、原発の廃炉や汚染水対策よりもオリンピックというたった2週間のイベントに莫大すぎるお金をかけたり、コロナ過真っ只中にもかかわらず、自らの利権闘争に終始する政治家の姿を目にしたりと、心穏やかに過ごせない要素がいろいありますが、津波と同じで繰り返す世の常と受け入れるしかないのかと憂いてみております。

 

火山が無ければナポリじゃないよ。

水害あってのベネチアさ。

イタリア傾倒こそホンモノだという風潮はさすがに今は無いと思いますし、亡くなられた方々のご無念さと愛する人を失った方の悲しみを思えば、こんな軽口をたたくことはできませんが、海がある暮らしのかけがえのない幸せを感じるからこそ、すぐに避難できるようにしておきたいと思います。

とにかく、いただいたご注文の発送はなるべく早くするようにいたします。