2022年の春。フィールドノートと姉妹店宣言いたします。
2022年春。
このたび、宮古市タイマグラの「フィールドノート」さん(以下、FNさん)とコーヒー姉妹店となりました。
佐藤さん、タイマグラって行ったことある?
すでにお客様でもあった早池峰山荘さんのキュートな管理人ユリコさんに聞かれて、家族皆でタイマグラを訪ねたのが、2020年11月のこと。
ユリコさんにタイマグラの魅力について教えてもらった後に訪ねたのが、FNさんのお宿でした。
早池峰山のふもと、タイマグラの素晴らしい自然。
かつての開拓者の住まいを宿として活用しながら民宿業を営み、四季を通じて全国からお客様を迎える素敵なご家族の姿と、おいしい鯛焼きの味に時間を忘れたものですが、私にとって一番印象的であり心揺さぶられたのは、平屋の中に凝縮された唯一無二の「美術、アート」を感じたことでした。
薪ストーブで燻された壁に家族の写真とともに飾られたチラシ。
風呂や味噌の桶から食器類からカゴにいたるまで民藝そのものに囲まれた空間の存在する、タイマグラという場所。
すっかり感銘を受けた私は、その夜すぐに、FNさんのコーヒー担当「生君」(以下FN生君)に作文メールしました。
タイマグラという場所で飲むコーヒーは、おいしいものでなければならない。
FN生君の若いながらもしっかりとしたメールの文面に、歳の差を超えて共感しておりましたが、何よりもイベントや催し物でコーヒーの売上げをしっかりと作ってくる根性に、ひとりの商人として刺激を受けました。
俺が20歳ぐらいだったらできるかできないか、まあ、できましたが…(大汗)
インターネットでの知識により、すぐに簡単に何でもできてしまうような錯覚。
おまけに、震災から11年もの間、復興だ地方の時代だと踊らされてみたものの、結局のところグローバルの名のもとに大企業や都市部から一方的に発信されるだけの音楽にあわせてリズムをとっていただけの「誰でもプロデューサー音頭」、どうせ田舎なんだからこんなもんでええじゃないか。
他人様が時間をかけて築いていたものへの尊敬や畏敬の念を忘れがちの時代に、若くしてサムライ風情のオーラをまとうFN生君と、地に足をつけて物事の本質をとらえ物事を研究し、そのうえで丁寧で独自性ある商売を目指していけるのではないかと感じております。
タイマグラフィールドノートとさとう珈琲豆直売(とさとう衣料店)。
この春からの新しい歩みを見守っていただけますようお願いいたします。