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さとう衣料店のブログです。

しおかぜ公園内で自家焙煎コーヒーをお楽しみください。2022.4.1

 

いつもご愛顧賜りまして誠にありがとうございます。

 

四月、いよいよ春です。

昨年のエイプリールフールの「さとう珈琲豆直売浄土ヶ浜店オープンのご案内」より。

 

エイプリルフールね、だまされた!というお客様から、インターネットでの書き込みで「嘘の記事だと知りショックを受けた、もう行かない」という方までいて、思っていたよりも多くの皆様にご心配とご迷惑をおかけしましたこと、あらためてお詫び申し上げます。

本当だったら良かったのに~!と言ってくれるお客様の励ましに心から感激し涙した一方で、特定個人への攻撃や公共秩序を乱し道徳に反する内容でないようにと推敲を重ねたつもりのエイプリフールネタを、嘘だデタラメだと断罪する世知辛さにへそで茶を沸かしつつも、生まれ育った故郷が津波により被災地と呼ばれるように変わってしまった現実に向き合いながらも、誇れるような場所があったら良いというささやかな願いを代弁して綴ったつもりの「嘘」など、他人様にはとうてい理解していただけるはずのものではないだろうと、ひとり海へ向かいました。

 

向かうは宮古港出崎地区へ。

この春しおかぜ公園内に出店オープンするカフェの進捗状況を確認に行ってきました。

 

潮風を頬にうけながらコーヒーを楽しめるスペースをと、宮古市から打診を受けて準備を進めております新店舗。

名称は、「IBUCY(イブシ―)」。

いうまでも無くコーヒーの焙煎とは燻す調理方法とは異なりますが、陸前高田の発酵パーク「CAMOCYカ モシー」にちなんで、燻しにこだわったテーマパークとして営業いたします。

 

三陸の牡蠣を燻製オイル漬けにて。

コロンビアウィラ地区のフルーツ香を宿した生豆を浅煎りにて焙煎したコーヒーとともに、いぶした香りをまとった三陸の牡蠣をお楽しみいただきます。

まさかとは思いますが、日本酒やワインに合わせたい方や白飯が欲しいという方には、もちこみ無料とさせていただきますので、お気軽にご持参ください。

 

おすすめの商品は、スペシャルティコーヒーにあうウインナー。

岩手県内の材料にこだわり保存料使用しない自然派ウインナーを、宮古市内の「太田屋肉店」さんに依頼。

肉本来の豊かな甘さを堪能していただける自慢の味に、複雑ないぶし香を活かすべくブラジルのパルプドナチュラルをベースとした深煎りのオリジナルブレンドを開発。

現在、市職員の皆さんとの試食を重ねておりますが、「コーヒーなんかよりもビールとの相性がいいだろう、何を考えているのだ」との厳しい行政指導をうけましたので、缶ビールの販売も検討しております。

 

コーヒー屋ですので、建物まわりの美しい植栽にもこだわります。

鹿児島県指宿市(いぶすきし)のご協力を賜り、天然温泉の熱を生かして栽培する「観葉のまち」から届く植物を、宮古市の「花ことば」さん監修のもと、市内の小学生さんと一緒に植えこみました。

木を切っても気にならない!そんな大人になって欲しくないから。

 

気になるのはスタッフ、ということで宮古市在住のいぶし銀の雰囲気を持つ男性のみをオーディションにて選抜しました。

声の確認のため、課題曲である桑野ミユキ「祝いぶし」をいちおう歌ってはもらいましたが、あくまで笑顔が素敵な方に接客をお願いして、店の評価とは味よりも店員さんの人柄による部分が多いという「人情」に訴求いたします。

 

地元の木材をふんだんに使用した屋外のテラス席では、燻製機を設置しますので、なんでもいいので燻していただけます。

むしろこの際、燻さなくとも結構、お弁当持参でご近所お誘いあわせのうえお集まりください。

(もう、なげやり)

コーヒーの味よりも、故郷の海を眺める時間が大切なのだから。

 

自家焙煎コーヒーの煙と、岩手の味覚を燻す煙にむせぶ宮古港にて、旅情を胸に暮らす日々。

しおかぜ公園のオープンにあわせて開業をすすめておりますので、どうぞご期待ください。

 

2022.4.1